Profile
- 出身校(卒年)
- 藤田保健衛生大学(2014年)
- 経歴
- 卒後、同大学病院で初期研修医2年間、研修修了後に当院麻酔・侵襲制御医学講座に入局
- 所属学会
- 日本麻酔科学会、日本臨床麻酔学会、集中治療学会、呼吸療法学会

藤田麻酔科のいいところ
当院麻酔科は、麻酔分野・集中治療分野・ペイン分野と幅広い領域を扱っており、自らが望めばそれらの分野について勉強し診療に当たることが出来る。また、若手医師が多く、教室の雰囲気も活気があります。
麻酔については、様々な科の手術や市中病院の役割も果たしているためラパコレや虫垂炎の手術などから、ダヴィンチを用いた最新の手術の麻酔を経験できます。
集中治療分野について、ICUとして病床数が18床と新病棟に移動し増床され、術後ICU管理をはじめ院内急変に対するMET(medical emergency team)を組織しており、24時間365日体制で対応しています。METでは、様々な疾患の急変対応をしており様々な分野の知識を必要とされるため、その都度その疾患に対する理解を深めていくことが可能となります。これに平行して、全身管理を学ぶことができ、生涯を通して医師として必要不可欠な患者管理を身につけることが可能です。
なぜ藤田麻酔科を選んだのか? なぜ麻酔科医になったのか?
元々腎臓内科志望であり、血液浄化療法や全身管理に興味がありました。麻酔科では、手術中から患者の全身管理を行い、術後にICUに入室する患者に関しては、ICUでの術後管理を通して周術期の一貫した全身管理を行うところに魅力を感じました。また当院では、急性期の血液透析に関しては麻酔科が主体となって治療を行っており、間欠的高効率血液浄化療法(SHEDD-fA)やCHFを始め術後のHDの管理に至るまで勉強できるところも大変魅力的であり、当院の麻酔科に入局を決めました。
一方で、研修医時代の麻酔科研修の頃から気管挿管の手技があまり得意ではないと感じていました。そのまま患者の急変に遭遇した時にBLSやACLSといった基本的な蘇生の対応をできないままで医師として働いていくのは、自分の中で思い描く医師像として考えられなかったという理由もあります。
仕事の楽しみややりがいは
日々様々な症例の麻酔や入院患者の急変のMET要請があり、それらの対応時のドキドキ感、その後患者の状態が持ち上がりICUでの治療により改善して行くところを見て行けることはやりがいです。また、麻酔では覚醒時に良好な疼痛コントロールのもとに穏やかな抜管が出来た時は、何とも言えない満足感があります。欲をいえば術中のバイタルがいわゆるトンネル麻酔となっていれば同期に言いたくなるかも。
また、麻酔、集中治療、ペインなど他分野に専門性を有しており勉強する内容には事欠かないこともやりがいの一つかもしれません。呼吸器一つを考えても、換気量の設定やグラフィックの見方など参考書など読んでいてもなかなか理解できない内容も実際に設定を変更して自分で触ることで理解出来たりします。理解できた時の気持ちよさは最高です。
今後の目標は
麻酔に関しては、最近心臓外科の麻酔にも入るようになり、まずは心臓外科麻酔の流れを理解しなれること、さらに経食道エコーを用いて患者の状態を評価するためにJB-POTの取得を目指す予定です。また、神経ブロックを勉強し、今より広い範囲の神経ブロックを習得したいと考えています。
集中治療領域では、『思考の停止は、治療の停止』を頭に置き、日々入室してくる患者の病態を考え、検査・治療につなげていけるようにして行くのが目標です。また、患者毎にその病状に合わせた次のプランを自分で考えて行くことで次のステップの思考能力を鍛えることができるのではないかと考えています。
ペインに関しては、興味のある分野ですので今後勉強して行きたいと考えています。外来診療を通して患者と接する時間を持つことも出来、慢性疼痛の患者の痛みを麻酔科の手技などを用いて少しでも和らげて行ければいいなと考えています。
藤田麻酔科を考えている入職希望者へのメッセージ
当科では、麻酔を通して全身管理の基礎を日々考えることで、全身管理の基本を身につけることが出来ルカんが得ています。また、ICU管理に置いても麻酔で身につけた全身管理やCV・シースなどのカテ類の挿入はICUでの同様の手技の際にも日頃から慣れているため安全に素早く施行することが可能となります。医師としての基礎的な考え方や基本的な手技を身につけることが可能となると私は思います。ペインクリニックに関しても、大学病院ならではの特殊な疾患もあり様々な疾患を対象に外来を行っているので今後自分自身も勉強していきたいと思っています。是非、仲間として一緒に働きましょう。