ごあいさつ

第29回体液・代謝管理研究会年次学術集会 会長 西田 修 藤田保健衛生大学医学部 麻酔・侵襲制御医学講座 主任教授

2013年10月吉日

2014年1月25日、名古屋駅前の「ウインクあいち」におきまして第29回体液・代謝管理研究会年次学術集会をお世話させていただくことになりました。

歴史と伝統のある本会の会長を拝命し、大変光栄であるとともに、身の引き締まる思いです。本会を有意義な学術・情報交換の場としたく、医局員一同、鋭意準備をすすめて参りました。

本会の会則には、「主として侵襲下の生体に関する体液と代謝の問題を総合的に研究し、この方面からの生命維持に関する理論、ベッドサイドでのデータ表示、臨床的活用法などの進歩をはかり、関連領域の医学の発展に寄与することを目的とする」(会則第2条「目的」より)と、述べられています。

これは、私どもの教室「侵襲制御医学講座」の立場とも合致するものであります。よって、今回の学術集会のテーマは、研究会本来の目的に立ち返り、「侵襲制御を科学する」とさせていただきました。体液・代謝を軸に侵襲学の世界を楽しんで頂ければと思います。

大きな学会では、聴講したい講演やシンポジウムが別会場で重なったり、自身の発表や講演と重なるなどして、知的好奇心が十分に満たされないこともしばしばです。今回は、一般演題を組み入れず、私自身が「聴いてみたい講演ベスト集」を思い描きながら、「侵襲制御を科学する」をテーマにプログラムを構成しました。

侵襲時に生体内で起こっている体液・代謝異常の病態とその管理について、各方面のそれぞれのトップランナーの先生方にご講演をお願いしたところ、皆様ご多忙中にもかかわらず、快くご快諾頂きまして、錚々たるメンバーによる非常に内容の濃いプログラムを組むことができました。

また、研究会テーマと同じタイトルを冠したシンポジウムでは、侵襲と免疫、呼吸、腎臓、栄養管理の第一人者にそれぞれのご専門のお立場からご講演をいただき、フロアを交えた有機的なディスカッションを予定しております。

これらの講演・シンポジウムはすべて同一会場で行われますので、すべて聴講することが可能です。また、会員のみならず多くの方々にご参加頂けるように、参加費は低く設定させて頂きました。

「日本を代表するトップランナーたちが繰り広げるハイレベルでアカデミックな一日」を名古屋の地で心ゆくまでご堪能ください。