海外留学体験記:栗山 直英 No.18

くりやまくんの四方山話

【留学先】ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院(MGH)麻酔科

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Bostonの木々が一斉に黄色くなり、今日の気温は最高/最低 7/-1度と日本の冬に近い温度です。これから4月までの長い冬が始まると思うと、少し憂鬱な気分になりますね。Holiday seasonに向けて街は賑やかになっていますが、、、。日照時間が短くなる分、時間感覚が無くなるのでいつまでも実験ができてしまう、恐ろしい期間の始まりです。(うちのlabは特に,,,) 昨年4月に留学した頃に知り合った人達もチラホラ帰国しているようで、、、。いつか帰国した時にBostonの秋を懐かしく思える日が来そうですね。

さて、今回はアメリカの良いところを紹介しようかと思います。アメリカだけではないとは思いますが、、、こちらの人たちは皆親切です。特に、車椅子の方、子供連れなどに対する配慮は、日本とは全く異なります。バスや地下鉄などの公共交通機関を使用すると本当に感じます。Bostonの地下鉄に時刻表はなく、MGH のShuttle busも一定間隔で走っているので、基本的に来た地下鉄/busに乗ることになります。Bus停で待っていて、遅いな?と思うときは、たいてい車椅子/baby carの方が乗っています。車椅子をbusに載せるのは運転手がやっていますが、baby carは周りにいる人が手伝っています。公共交通機関だけでなく、もちろん街中、店舗内にも車椅子/baby carの方が沢山います。Bus停で待っている時、列を作って待っていることは殆どありません。Busが止まる場所がいつも違うから、という理由もありますが、優先されるべき人が先に乗れている気がします。(もちろんマナーの悪い人もいますがね、、、。) Net newsで、日本のbaby carのマナーなどの記事を度々見かけますが、、、日本も車椅子/baby carの人たちにもっと親切にしなければダメですね。

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留学当初、金木先生と一緒にMGH Shuttle busに乗った際、道を譲る、doorを開けておくなどレディーファーストについてお話をする機会がありました。はじめは面倒臭い文化だな、と思いましたが。実際に生活してみてわかったことですが、これらの行為は女性に対してだけでなく、誰に対しても普通にしている行為でした。(もちろん男性が率先してやっていますが。) 我先に進まず、次の人が近くにいればdoorを開けておく。高齢者や子連れの方がくれば、道・席を譲る。やってもらえると嬉しい気持ちになりますし、自分がやってもそれほど苦になりません。日本に帰ってからも、この習慣はのこるかな?
(日本では『すみません』ですが、こっちではThank you! と言われます。日本で生活していてストレートに『ありがとう』と言われること少ないので、新鮮な気分がしますね)

日本に一時帰国した際、元気そうな若い人たちが堂々と座り、高齢者や子連れの方が立っている光景を見かけました。Bostonでも時々、そのような人を見かけます。立ち振る舞いで、周囲からちょっと浮いているのでよくわかります。勝手な印象ですがアジア人に多い気がします。(がんばれアジア人)

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日々の生活に疲れて余裕がなくなると、他人に対してなかなか親切になれません。一方、疲れている時に、他人にしてもらう、ちょっとした親切で気分がよくなることもあります。『情けは人の為ならず、巡り巡って己が為』、この気持ちが大切ですね。それでは。