海外留学体験記:栗山 直英 No.24

くりやまくんの四方山話

【留学先】ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院(MGH)麻酔科

今年の四月は色々と忙しく、ether dome前やCharles river 沿いにある桜を見に行くことができませんでした。残念。最後のchanceだったのに。5−6月にかけて新緑〜花々が咲き乱れる季節になるので、次回はその写真が載せられるように頑張ります!

さて、これまでBoston生活で色々感じたことを書きましたが、今回は警察に関して書こうかと思います。アメリカに行って、初めに思ったのが救急車と警察車両のサイレンのけたたましさです。本当にうるさい。あと、日本の警察車両は赤色灯ですが、アメリカの警察車両は青白いライトをつけています。そしてこれがまたとても目立つ。遠くにいてもかなり強烈な存在感があります。複数台の警察車両が停車していると、眩しくてしょうがありません。また、緊急走行時のスピード制限ってあるのかなと思うくらい、すっ飛ばして走っています。それまで普通に走っていたのに、交差点の直前にサイレンを鳴らして、また消すといった姿もよく見かけます。そんなアメリカの警察官ですが、映画やドラマにあるように屈強な男たちって感じで格好がいい。State police, Boston police, MGH police,,,とたくさんのpoliceがあり、みな制服が違うので、それはそれで面白い。Curious George(おさるのジョージ)にでてくるTed(黄色い帽子のおじさん)のようなヘルメットを被っている警察もいます。

そんな警察官達に街中のいたるところで会うことができます。大きめのmarketには必ず一台は止まっていますし、一般道/高速に沢山います。(日本の感覚で駐車場に子供だけを車に待たせておくなどしたら、彼らに逮捕されますよ。)また、道路工事などで一時的に車線規制が必要な場合、日本のように警備員ではなく警察官が交通整理をしています。(交通量が少ない所では、コーヒー片手にスマホを見ている、割のいいバイトのようです) North stationにあるTD GardenでBasketballやIce hockeyの試合が開催される時や、Independence dayなどには、警備/交通整備のため大勢の警察官が動員されています。日本ではほとんどありませんが、この二年間で数回交通信号機の故障を見かけました。いつまでたっても変わらない信号。片道3車線の車がお互いに警戒しながら進んでいくのはスリルがありました。

前述したように、アメリカにはたくさんのpoliceがあり、どの組織も逮捕などができるようです。MGH policeもただの警備員ではなく、拳銃を携帯している警察なのですね。Labのある施設の入り口には必ず警備員がいますし、IDなどがなければ施設に入れません。日本も不特定多数の人が出入りする場所の警備員をもっと屈強な人にして、さらに権限と責任を与えて、どんどん取り締まればいいのに。

アメリカに来る前は、海外は犯罪が多く危険なところと思っていました。今の所危険な目にあっていないのもありますが、むしろ日本の方が変な輩(煽る、幅寄せなどをする交通マナーが悪い人、凄む/絡んでくる人、成人式やイベントなどで馬鹿騒ぎをする人など)は多いような気がします。アメリカで泥酔する、騒ぐ、暴れるにはそれなりの覚悟が必要です。警官はもちろん、まわりの人も拳銃などを携帯している可能性があります。興奮してuncontrollableな状態である、そして周りに危害が及ぶ可能性があると判断されると、何をされるかわからない怖さがあります。トラブルを起こしたら、警察も日本のように優しい対応はしてくれないでしょうね。日本もマナーを乱すものに対して、もっと厳しく取り締まる、罰を与えてほしいですね。市民も警察官も個々の行動に責任を持ってもらわないと。

帰国した際に伊勢志摩サミットの警備訓練の動画をみました。テロリストなどの想定相手に対して刺股、警棒で対応する姿。事が起こってもこんな対応しかしない、と変なメッセージを送ってしまっているような気がします。しっかりと厳しく取り締まる、厳しい罰を与える姿勢を見せないと。異文化の人は、個人個人は良い人でも集団になると予想外の行動をする事があるし。(留学している日本人は、普段は静か/礼儀正しくても(言葉か不自由だから?) 集団になると騒がしく/図々しくなるようです。)

それでは!