海外留学体験記:栗山 直英 No.14

くりやまくんの四方山話

【留学先】ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院(MGH)麻酔科

さて、今回は次に留学を考えている方の役にたつ? そう、いろいろな書類に関して書こうかと思います。制度は頻回に変わるようなので、皆さんが行く頃にはすでに変わってしまっているかもしれませんが、参考までに。

J-1 VISA paperwork

留学するうえで最も大切な書類です。申請するためには留学先からDS2019(交流訪問者プログラム参加証明書)を手に入れ、アメリカ領事館にVISA申請をする必要があります。留学予定の6ヶ月ほど前にMGHからPDS(Preliminary Data Sheet) 2 Formが送られてくるので、自分と家族に関する個人情報など記載し提出します。Emailで送信し、2-3ヶ月経って郵便でDS2019が送られてきます。これがないと次のVISA申請に進めず、面接予約すら出来ないので、ひたすら待つのみです。

DS2019が届くと、次にしなければならないのはDS160のweb申請とアメリカ領事館に面接予約をしなければなりません。これがまた面倒臭い。DS160の書類作成は1h位でできるとNetに書いてあるけど,,,実際にはもっとかかります。写真のアップロードもなかなか上手くいかず、質問に対しても正確に答えられているのか不安でした。Web申請なので、途中でNetの調子が悪くなったりもすることもあるので,,,2度とやりたくない作業ですね。他に必要な書類は、

SEVIS申請

留学者の管理をするための管理料のようです。($180)Webで簡単にできます。

銀行の残高証明書

留学中、十分生活できる資産状態かどうか調べるために残高証明の提出が求められます。いくら以上あればいいのか(一人当たり$36,000/year以上?) 正確な値段は分かりません。

自分の口座が愛知県内の銀行ではなかったため、地元の銀行宛に書類を書いて郵送したら送付先の住所が登録と違うと言われ、、、急遽、住所変更の届出を出すことに。大学の近くの銀行で処理してもらったのですが、『英語表記で書いてもらえるかどうかわからない~~』とかいろいろ言われて長時間待たされました。

これらを準備して、いざ面接へ。東海地方に住む我々は、大阪で面接を受けなければなりません。セキュリティ強化のため、持参可能なものが厳しく定められているので注意してください。入れません。私の場合は午前中の予約だったのですが、前日入りする時間が作れず早朝出発の強行日程。緊張の面接、何を聞かれるのかと思ったら,,,面接自体は、非常に簡単な英語での面接でした。今何をしている?何しに行くの?どれくらい行くの?何をしているの? 麻酔? 程度でした。列に並んで待っている間の印象ですが、面接最初の一言をこちらが《Hello》といえば英語、《こんにちわ》といえば日本語メインで面接になっているようでした。いろんな年代、職業の人がアメリカに行くのだな、と思った印象があります。

MGH paperwork

いろいろ書いてありましたが、結局signしなきゃ駄目なのでしょ、なんて思いながらsignしました。一つ面倒なのが、英語表記の健康診断書。ワクチンに関する項目が多く、Rubella, Rubeola, Mumps, Tb, Hepatitis B, Varicellaなど感染症のcheckが必要になります。大学の検診でやるものもあるけど、全部はやっていない。で、足りないものを検査して、書類作って提出したのに,,,いざアメリカに来てみたら,,,検査から期間が空いているとの理由で結局再検査。なぜだ?

書類作成で一番困ったのがnotary seal。何これ?で調べてみると日本でいう印鑑証明的なもの? 印鑑で書類の保証をする文化の日本と違い、アメリカでは公証人の目の前で書類にsignし、さらに公証人にsignをしてもらうことでその書類を保証してもらう制度のよう。名古屋アメリカ領事館でnotary signできるかと思いきや,,,問い合わせてみると大阪か東京に行ってくださいと言われました。signしてもらうだけなのに予約を取って、$100位かかる。高い!大阪に二回も行く暇ないので、Visa面接時に予約をとりました。愛知県内でもnotary signの資格を持っている人がいるようなので,探してみてください(どこにいるのか詳細は分かりません)

他にはMD/PhDの証明書と2通の推薦書、CV。藤田の正式なフォームを初めて見ました。

本当に、いろいろな書類があります。しかも解らないことばかりで、ほんとうに苦労しました。DSって何?これ大切なの?今となっては、な〜〜んにも知らなかったのだなあ、と懐かしく思うくらい。

いろいろ書類手続きで間違いがあったとは思いますが、無事Visaもとれアメリカに入国できました。書類関係で注意する点は、ここでも全て自己責任でやらなければならないこと。先方がしてくれるのは必要書類、期限を知らせるemailのみ。それ以外は自己責任で書類を完成させて、期限を守って送らなければならない。当たり前なのですが、日本の事務の方たちのような親切さはありません。送った書類が無事到着したか、十分であったか確認することをお勧めします。